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DCブランド

■大衆消費社会の次の時代~ポストモダン

日本の経済は、50年代から70年代にかけての朝鮮戦争、ベトナム戦争の特需に勢いづき、高度経済成長、一時オイルショックによる不況もありましたが、80年代には、日本の景気は空前の盛況、バブルを迎えます。ソニー、松下がハリウッドの映画会社を買収し、三菱地所がニューヨークのロックフェラーセンターを買い、日本は世界でも屈指の経済大国に成長しました。

大量生産とその消費が定着化し、テレビ、冷蔵庫、洗濯機が三種の神器で、それらを手にすることが、皆の憧れだった時代は終わりを告げました。

製品で満たされ、皆が同じものを持つようになると、次に日本人が求めたものは、「他とは違うもの」でした。モノを作ることが目的からなくなり、多種類、少量生産、ライフスタイルや価値観に合わせてモノを作ることが求められました。過去にアメリカでフォーディズムが、GMの多品種に逆転された現象に似ています。このような高度消費社会は、文化的にもポストモダンといわれる状況を作り出します。

もちろんこれはファッションにも当てはまります。

■日本のDCブランドブーム

DCとはデザイナーズ&キャラクターズブランドを意味し、80年代のポストモダンを背景に、差異化、少数派が求められる風潮の中で生まれた、デザイナーズブランドを総称したものと言ってもよいでしょう。

この流れは70年代からすでに起こっていました。原宿などのマンションからブランドを開始するマンションメーカーの登場や、パルコは新鋭ブランド(デザイナー)にテナントを提供していました。

このような新鋭デザイナーは、大手量産型のアパレル企業が手を出さない個性的なデザインを発信していました。全てのブランドに当てはまりませんが、ロンドンのモッズ、パンクなどのストリートカルチャーの影響を受けたブランドもありました。ただし、DCブランドは、ロンドンのモッズやパンクファッションとは本質的には全く異なるものです。DCブランドブームの時のブランドは、対抗文化などから生まれてはいません。

ポストモダンの流れのなかで、消費者もまた、他とは異なる、自身のライフスタイルを求めていたのです。70年代にDCブランドの流れが始まり、80年代に本格化します。

もっとも有名なものがコムデギャルソンヨウジヤマモトです。その他、フォークロア風のピンクハウス、ヨーロピアンテイストのニコル、サブカルチャーの影響を強く受けたタケオキクチ、コムサ・デ・モード、などが有名です。

世界のDCブランド

80年代のDCブランドブームからは離れますが、海外では、ジョルジオ・アルマーニドリス・ヴァン・ノッテンドルチェ&ガッバーナナンバーナインなどのデザイナーの個性が全面に出たブランド、ディーゼルエイプなどの経営者(デザイナー)がデザインから販売までトータルでのブランドイメージ(キャラクター)を打ち出すブランドはキャラクターズブランドと言えます。