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ヒップホップファッション

■ヒップホップファッション

ヒップホップはニューヨークの黒人文化そのもの、黒人社会のアイデンティティを示すものとして誕生します。 1970年代日常を表現する言葉にリズムを乗せる「ラップ」はニューヨークの黒人居住区のブロンクスから生れたストリートミュージックでした。

「ラップ」はメロディ、コードを捨ててリズムだけを頼りに言葉にある韻律を強調し、主張や生活、不満をぶちまけるもの。ラップミュージックは90年代パブリック・エナミーといったグループにより全世界に広ります。

ラップに乗せたブレークダンス、DJ、グラフィティ、そしてファッションが徐々にストリートカルチャーの中で確立されていきます。

ファッションとしての特徴はトレーナー、金の鎖、スニーカー、スポーツ用ジャージーがベース。またオーバーサイズのズボンは下着が見えるくらいまで下に落としてはく、靴紐は締めないではくなどがあげられますが、これらは刑務所の中から生まれたもので社会に対する不平等を皮肉として表現していました。ヒップホップはアメリカの抱える不平等、人種問題の中からアイデンティティを示すものだったのです。

90年代半ば、そのようなヒップホップも反体制の意思を置き去りにして、資本主義の中に引き込まれていきます。ラップミュージシャンはスターになり、ミドルクラスの白人も取り入れ、日本でもヒップホップファッションが流行しました。