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ニュールックの影響と大衆消費

オーガニックモダニズム

ディオールニュールックをはじめとして、有機的な曲線の表現はオーガニックモダニズムと表現されました。これはそれまでの直線的なフォルムとは異なるもので、ファッションのみならず、40年代後半から50年代にかけて、インテリアなどの工芸品、芸術作品などさまざま分野でも見られた特徴でした。

そしてこのオーガニックモダニズムは徐々に大衆消費社会に呑み込まれていきます。その動きはアメリカで顕著に起こります。

戦後アメリカの大衆消費社会

郊外に一軒家、自動車、家具、テレビ、家族(父は仕事に集中、母は主婦として家事に集中)、このようなイメージを作り出す、テレビ番組。このようなライフスタイルを中心に、アメリカの大衆消費社会が繁栄を極めます。民主主義と自由を叫ぶアメリカから生まれた、均一されたかのようなライフスタイルです。

ニュールックと大衆消費社会

「平和のシンボル」といわれた、ディオールのニュールックは、アメリカのスタイルにマッチします。正確に言えばアメリカが、そのままニュールックを持ち込んだわけではなく、アメリカ型の実用性を組み込んだ上でのことですが、大衆消費社会、郊外型のライフスタイルに浸透していきます。

40年代後半から50年代の女性ファッションはシルエットを強調したもので、絞ったウエストライン、豊満なバスト、ゴージャスなヘアスタイルが女性の理想像になります。

マリリンモンローはこの時代のセックスシンボルとして、今尚、君臨しています。ビリーワイルダーの映画「7年目の浮気」で地下鉄からの風でスカートが捲り上がるシーン、マリリンモンローが、あのとき着ていたファッションはこの時代の象徴です。